こんにちは。オードリ秋丸です。
先回はKATO製品の分解・整備を紹介しましたが、今回はTOMIX製分解・整備を行っていきたいと思います。
いつものようにヤフオクで2200円で落札しまして、北斗星の牽引車を増備しております。
ED79とは?
津軽海峡専用として、ED75形700番台を種車に、1986年から翌年にかけて、本務機の0番代21両と補機の100番代13両が改造されました。
この改造では青函トンネル内で110km/h運転を行うべく、歯数比を変更して高速性能を上げ、0番代ではトンネル内の勾配に対応させるために抑速回生ブレーキを備えています。
さらにトンネル内の高湿度な環境に対して、各種機器の絶縁強化が行われています。
ED79は国鉄民営化時に0・100番代ともにJR北海道へ引き継がれ、JR貨物では1989年から翌年に掛けて、新たに50番代を登場させましたが、青函トンネルの昇圧に伴い、現在では全機が運用を離脱しています。
分解・整備

不動品ではないので、試運転しても問題なく動きました。
メーカーズプレートは外れている状態です。
より永く愉しめるように分解・整備していこうと思います。
まずは動力ユニットとボディーを分解します。

台車を取り外します。
取り外し方法は、これまでの記事をご覧ください。

動力ユニットに付いているスカートを取り外します。

床下パーツを取り外します。

ダイキャストからモーターを取り外します。
旧製品でフライホイール付きモーターではないので、モーター軸にスプリングウォームが直に取り付けてある形状です。

ライト基板を取り外します。
ダイキャストには、古いグリス(黄色い油状の物)が付着しています。

スプリングウォームの固定部品を取り外して、動力ユニットの分解終了です。

モーター部分をよく見てみると黒い粉が付いていますね。
多走行しているためか、カーボンが付着しています。
調べてみるとカーボンブラシと言われるそうですが、摩耗するとモーターの回転不良を引き起こすようです。
私は理解が足りないので拭き取るぐらいしかできませんが…
動力ユニットの整備

カーボン、スプリングウォームの汚れ、古いグリスを拭き取りました。
ダイキャストの電気が流れる部分、ライト基板、モーターの電極部分は、レールクリーナーで汚れを落とします。
動力ユニットの組み立て

スプリングウォームにグリスを塗布しダイキャストに組み込みます。
モーターの取り付け方向を間違えないようにしましょう。

モーターの取り付け方向を間違えると、このようにダイキャストに隙間が生じて、上手く組み立てられません。

ライト基板を組み入れて、スカートでダイキャストを挟み込みます。

床下パーツを組み立てて動力ユニットの組み立ては終了です。
台車の分解

細いマイナスドライバーを使用して台車を分解します。
金属の接点には、潤滑剤らしきものが多量に塗布されていました。

ちょっと多すぎなのでふき取ります。
分解方法は他の記事でも紹介しているので参照してください。
台車の整備と組み立て

ギア部分にグリスを塗布して組み立てます。
グリスの種類や組み立て方法は、ここでは割愛しますが、他の記事で紹介しているので見てくださいね。
動力ユニットと台車の組み立て

モーターの組み立て方向に気をつけましょう。

モーターの方向が合っていればダイキャストに隙間が生じませんし、スカートも綺麗に噛み合います。

床下パーツを組み立てます。

動力ユニットと台車を取り付ける際は、取り付け方向が決まっています。
床下パーツに記載されている「A」側(または「B」)に台車に記載されている「A」(または「B」)を合わせて組み立てます。

最後にボディーを組み立てて終了です。
まとめ
今回は、TOMIXのED79(2123)の分解・整備を紹介しました。
不動品ではなかったものの、金属接点クリーナーの塗布が多いのが気になりました。
何事も適量が良いのだと思います。

最後に三菱のメーカーズプレートを装着して出来上がりです。
大切な鉄道模型をいつまでも愉しみましょう!
何かの参考になれば幸いです。
分解・整備の要領は一例ですので、行う際はご自身の責任で行ってください。
今日はここまで~!
おわりっ!
おまけ


今日は、前足で「八」を作っておられます。
ではまた~!
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