こんにちは。オードリ秋丸です。
今回は、TOMIX(92709)115系1000番台(長野色)が入線しましたので紹介と分解整備を行っていきたいと思います。
いつも通りヤフオクで購入したものですが、説明には「不動品」とは書かれていませんでした。
しかしながら試運転してみると、ウンともスンとも動かない。
分解してみたらわかったのですが、一見するとなぜ動かないのか分かりませんでした。
さて、貴方はなぜ動かないのか分かりますでしょうか?
では分解していきましょう。
分 解

車輪を見てみますと、黒っぽくなっていますね。
かなりの走行歴があるのか、カーボンが大量に付着しています。
これも不動の原因でしょう。

ボディーと動力ユニットを分解します。

台車と動力ユニットを取り外します。
取り外し方は、以前の記事でも紹介していますので参考にしてみてください。

ウォームギアには黒くなったグリスが付着しています。
やっぱり結構走行している車両ですね。
前のオーナーさんは、この車両好きだったんでしょうね。

シート部分を動力ユニットのツメから取り外して分解します。


両側のツメを外してシートを取り外します。
ツメが折れやすいので注意してください。

ウォームギアをシャフトから取り外します。

はい。ここでお分かりの方、素晴らしいです。
不動の原因はここにありました。
モーターとウォームギアを接続しているシャフトが左右違うのがわかりますか?
左が白、右が黒シャフトになっています。
これが不動の原因です。
理由は分解を進めていく途中で説明していきますね。

床下パーツをダイキャストの隙間にマイナスドライバーを差し込んで取り外します。

茶色のコンデンサーを取り外します。

シャフトを取り外します。

台車を除いて動力ユニットの分解が終了しました。
台車の分解


台車の後と裏側のツメを取り外します。
裏側のツメが外れると場合によっては、バラバラっと分解されますので部品の紛失には注意してください。

台車にはホコリが溜まっていました。(これは相当な量ですね。)

ピントが合っていませんが、車輪のカーボンも大量付着
整 備
では、相当な走行歴があるだろうと思われる、この車両を整備していこうじゃありませんか。

ウォームギアの古いグリスを取り除くとホコリも大量に付着していました。

台車軸部に溜まっていた、大きなホコリの塊を除去しました。

古いグリスと汚れを取り除いたウォームギアセットです。
ウォームギアセットの右に写っているシャフト。

やっぱり長さが違いますね。

新しいグリスを塗布して組み立てました。
台車の金属プレートも擦り減っていたり、汚れが付着していたのでクリーナーでふき取りました。

モーターボックスには、モーターから出る黒カーボンが付着していたので綿棒で取り除きました。
組み立て

モーターを組み立てコンデンサの支えを組み立てます。

コンデンサーの向きに注意して組み立てます。

シャフトにグリスを付けて組み立てようと思いましたが…

黒シャフトが長すぎて、ウォームギアセットはダイキャストに収まりません。

白シャフトは、問題なくダイキャストに組み上がります。
黒シャフト側のウォームギアセットが、無理やりダイキャストに組み込まれていて、モーターが動かない状態になっていたものと思われます。
手元に白シャフトが無いので、近くのTamTamで購入して取り付けようと思います。
まとめ
数日後に白シャフトを購入することができたので、黒シャフトに取り替えて組み立てました。
不動品から無事に復活してイキイキと走り出しました。
めでたしめでたし。
中古品は安く購入できる反面、動力車が動くという確証は、手元に届いて試運転をしてみない限り分かりません。
写真のみで判断し購入しなければならないので、なかなかレベルが高いように感じます。
大手のリサイクルショップでは、1週間以内であれば返品可能という記載もありますが、折角なら自分の手で直して、愛着が沸いた状態で愉しみたいと思うのは私だけでしょうか(笑)?
分解・整備のやり方を覚えてしまえば、どんな不動品でもちょっとしたクリーニグだったり部品の交換で、また愉しめることになります。
是非、分解を怖がらず、安い中古品を購入して分解を経験してみることが大切だと思います。
失敗して壊してしまっても良いじゃないですか。
それも経験です。
貴方は行動したわけですから、次は必ず上手くいきます。
ここまで説明してきましたけど、チャレンジは大切ですが、分解はあくまで個人の責任の下で行ってください。
何かの参考になれば幸いです。
最後に115系1000番台について
長野地区の115系1000番台の塗色は、「湘南色」から「信州色」へ、さらに1998年冬に開催された「長野オリンピック」を前に、車両のイメージアップを図るべく再度改められました。
この塗色は「フォギーグレー」を基調色に、窓部分を「アルパインブルー」に、その下に「リフレッシュグリーン」の細帯を入れ、「長野色」と称されています。
EF63と連結の上、晩年の”碓氷峠”を愉しむことができます。
489系「あさま」、489系「白山」、169系「長野色」、115系「湘南色」、115系1000番台「長野色」など碓氷峠を彩った車両たちで愉しみたいと思います。
特に115系「湘南色」と「長野色」を併結して、EF63で押し上げる碓氷峠なんていうのも乙ですかね。
愉しみが増えちゃいます(笑)。
今日はここまで~!
おわりっ!
おまけ


今日も落ち着き過ぎているゲンタ君でした。
ではまた~!
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